漢方薬について

漢方とは

漢方薬とは基本的に2種類以上の生薬を組み合わせて作られたものです。

この生薬は植物の根や皮などが中心となり、それ以外にも実、種、葉なども使用されます。植物以外にも大型哺乳類(サイ、ゾウ、シカ、マンモスなど)の化石である竜骨や鹿の角である鹿茸など動物由来の生薬も多く存在します。
そして、生薬にはヤマイモ(山薬)、シナモン(桂皮)、ミカン(陳皮)、薄荷、小麦、粳米、胡麻、紫蘇、山椒など食品やスパイスとして幅広く用いられているものも少なくありません。

おそらく日本で最も有名な漢方薬である葛根湯も葛根や麻黄といった7種類の生薬から成り立っています。
葛根湯のように漢方薬と定義されるには一定の評価を得ている文献に、どのような生薬たちがどれくらいの量を必要とするのか、どのような症状に用いるべきかなど記載されている必要もあります。
よって、健康茶とされているドクダミ茶やセンブリ茶は上記の定義と鑑みて漢方薬とはいえません。また、サプリメントとしてお馴染みのマカやブルーベリーなども同様です。
さらに、どうき・息切れの「救心」や、整腸薬の「正露丸」なども近代に日本の製薬会社が生んだ薬であり漢方薬ではありません。

漢方薬はどうして効くの?

西洋医学は「敵を叩く医学

一般的に皆さんが病院に行って診察を受け、処方されたお薬を飲んで治療する方法は「西洋医学的治療」です。
それは「明確な原因を叩くことで病気を治療する」という合理性の高い治療法です。しかし、そんな西洋医学的治療法にも弱点があります。
それは西洋医学の視点から見て「明確な原因」がわからない病気や、病気を起こしている原因があまりにも多い場合は対応が難しいという点です。
さらに根本的に西洋医学では病気とみなさない状態、漢方医学的には「未病」と呼ばれる健康と病気の中間の状態では対応の仕様がありません。

例えば長時間労働や睡眠不足による慢性的な疲労感、気力の低下なども未病の状態と考えられます。他にも冷え性(冷え症)、むくみ、風邪にひきやすさ、食欲の低下など今日、多くの方が悩まされている症状は西洋医学だけではうまく対応できないものが数多くあります。
先進国を中心に衛生環境や栄養状態が大きく改善したことで感染症の脅威は19世紀の頃とは比較にならないほど低下しましたが、その反面、西洋医学では対応しきれない慢性病、体質的なトラブルという新たな問題が浮上しているのです。

漢方医学は「バランスを回復する医学

西洋医学が「敵を叩く医学」であるなら漢方医学は「バランスを回復する医学」と考えることができます。
漢方医学からみて健康な状態とは気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)の質的にも量的にもバランスがとれている状態と考えます。
気・血・津液は五臓(ごぞう)、つまりは肝(かん)、心(しん)、脾(ひ)、肺(はい)、腎(じん)の協調した働きで生まれ、それぞれの役割を存分に発揮します。

逆にこの気・血・津液、さらには五臓六腑のバランスがとれていない状態を病気の状態と考え、その崩れたバランスを回復させる存在が漢方薬なのです。厳密にいえば漢方薬はバランスを回復させるだけではなく、病気の原因を追い払うこともあります。しかし、慢性病の場合は上記のようなバランスの回復がとても大事になるのです。

大まかな気・血・津液の働きは以下のようなものです。

  • 気

    身体機能を維持するための源であり「生命エネルギー」のような存在です。身体を活発に動かす、身体を温める、外敵から身体を守る、血や津液を円滑に運行させるなどのはたらきを担っています。

  • 血

    全身を栄養とすることで身体機能の維持に貢献しています。その他にも精神状態を安定させるという重要な働きも持っています。

  • 津液

    身体に潤いをもたらす存在です。この働きによって肌や髪が滑らかになり、眼や口の中の粘膜は乾燥せずにいられます。

一二三堂薬局の漢方薬の安全性

効果だけでなく「安全・安定・安心」の安全性

一二三堂薬局で使用しております漢方薬原料の生薬は安全・安定・安心をスローガンに残留農薬試験や薬効成分の定量試験を経て厚生労働省が定め基準をパスした生薬のみを扱いっている日本最大の生薬卸問屋・株式会社ウチダ和漢薬を中心に提供されております。
さらに同社は試験に合格するだけではなくどこで誰が栽培し、加工されているかまで把握できる体制にあり、現地調査や生薬栽培技術の提供も含めて生薬供給に貢献しております。

 

残留農薬に加えて2011年3月11日に発生した東日本大震災に起因する福島第一原子力発電所の放射性物質拡散事故に対して、東日本17都県から産出される生薬についてガイドラインに基づいた検査も実施されています。
この基準は毎日10gずつ20Bq/kgの放射線を出す生薬を1年間摂取しても、日常生活で受ける1年間の放射線量の0.024%にしかならないことを意味します。

このように一二三堂薬局では効果だけではなく、安全性にも細心の注意を払い漢方薬を提供しております。